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そろそろ定期テストが近づいてますが、準備は進んでますか?

えー!テストまでは3週間もありますよ
部活もまだまだ停止になりませんし、2週間前になったら頑張りますから!

そうそう、平均点が取れてれば親にも叱られないし、この前もなんだかんだ上手くいったから大丈夫ですよ!

うーん、主任
この2人は、そろそろアレの時期ですか?
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このユルい発言、慣れと惰性から生じる楽観性、どこか他人事のような態度…
間違いありませんね
そう、中高一貫校生みんなの合言葉、「中だるみ」。
きっと誰にでもある、誰にでもくる、そんな「中だるみ」について今日は語ってみましょう。
「中だるみ」とは、どういう状況なんだろうか?

中高一貫校生の中だるみとは、中学3年から高校1~2年生頃に学習意欲が低下する現象です。原因には、目標の喪失、環境への慣れ、進路意識の低さなどがあります。
(OpenAI,2024)

私は目標喪失なんてしてませんから、全然違いますね!
近々合唱部のコンクールがあるから、毎日練習で大忙しなんです

僕も友だちとスプラにフォートナイトにと刺激的な日々を送っています
海外の人たちとも対戦して、グローバルに活躍してますよ!

そういうことじゃないよ、学生の本分をなんと心得る!?
漢字2文字で答えなさい!

青春(あおはる)!

遊戯(アソビ)!

・・・!!
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♪いのち短し 遊べよ 一貫生
大学受験が 来ぬ前に
「中だるみ」って案外普通のことだと思います。
実際たるんでいるのは「勉強」のことだけであって、ただ日々をぼんやりと過ごしているだけの生徒さんは、あまりいないように思います。結構忙しく何やかやとやっていて、その結果「勉強への配慮が少々疎かになっている」という感じです。
すなわち、「中だるみ」とは、生徒さんが学校生活にしっかりと馴染み、それを満喫できている証であると塾長は考えています。もし学校生活そのものが、何かしら深刻な状況に陥っているのであれば、「全然勉強しないので不安になります!」なんて悩みがまず最初には来ないでしょう。
一度しかない人生に、一度しかない中学生(高校生)という時期に、文化祭も体育祭も部活も友達との遊びも、非常に大切なものです。一貫生はここで一生の友情を得るケースもあります。彼女(彼)たちから、それを奪う権利は誰にもありません。
むしろ若者が楽しく伸び伸びと今を過ごせていない社会は、あまり理想的な状況とはいえないでしょう。
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ヒソヒソ…(「塾の勉強が2の次だと寂しい…」が塾長の本音ですけどね)
「中だるみ」の何がマズいのか?

若者の青春に、大人がアレコレ言うのは野暮ってことで決着かな?
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でも私については高校受験がありましたから、ずっと「中だるみ」ってほどでもなかったんです

そう、中高一貫校の最大のメリットにして、諸刃の剣にもなるのは「高校受験がない」ことです!
中高一貫校は「高校受験がない」ため、カリキュラムが前倒しに設定されているケースが多いです。
つまり中高一貫校の中学2年生は、特に数学と英語は公立中学校の3年生の内容を勉強することになります。この辺りは中学最重要かつ高校受験頻出単元の目白推しです。ここを疎かにした場合、高校数学と英語は間違いなくつまずきます。
しかし悲しいかな、その一方で「中だるみ」は中学1年生の終わり~中学3年生をピークに発現することが多いのです(AIとは少し認識がズレますが)。
高校受験組の「中だるみ」はせいぜい中学2年生の1年間程度であるのに対して、中高一貫校組は長いと高校2年生くらいまでの3~4年間をガッツリ「中だるみ」期間として過ごします。
中学受験直後では、「勉強をした」中高一貫校生の方が学力も勉強体力も高かったはずです。小学部から内部進学した生徒さんについても、中学受験組の入学を見越した手厚い授業サポートがなされていますので、学力は公立小の平均値より高めです。
しかし「中だるみ」にかまけてしまうと、高校進学の時点では小学校では楽しく遊んでいた高校受験組に、学力で逆転されるにいたります。特に都立自校作成校(日比谷、西、青山、新宿校など)に合格した生徒さんたちは、少しのカリキュラム上の不利であればすぐに返して、難関大への切符を手に入れていくように思います。
このように、高校受験組が受験のために中学内容の勉強をしっかりと固める機会があるのに対して、中高一貫校では生徒が気を抜いている間にもカリキュラムがスルスルと進んでしまいます。
そのため、いつの間にか中学3年生で高校内容に入り、「授業は座っているだけ」「先生が何を話しているのか分からない」「宿題をやりたくてもできない」という状況が常態化してしまっているケースも多々見てきました。

もう「中だるみ」なんて柔らかい表現じゃ足りなくなるね!
もちろん中高一貫校に入学した後も、勉強をきちんと頑張り続ける生徒さんもたくさんいます。
そのような生徒さんについては、まずは数学や英語、そして国語や理科社会においても、大学受験でかなり有利なスタートを切って高校に進学できるでしょう。

特に理系志向、国立志向の生徒さんは科目負担が大きくなっているので、前倒し気味の勉強が吉です
「中だるみ」と上手く付き合い、そして乗り越える
「中だるみ」を感じたら、勉強時間を確保しましょう。
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さっきと言ってること違いませんか?
青春を応援したい、みたいなスタンスでいたのに!

楽しい学校生活を送ってほしいからですよ
〇研ゼミの漫画付きチラシを見たことありませんか?勉強が上手くいくと生活は安定するんです!

確かに、分からない授業、解けない大量の課題、赤点ぎりぎりの定期テスト、渋い顔の先生と親…
想像する限り、部活も遊びも楽しくなくなりそうですね
「中だるみ」は誰にだって生じます。他にやりたいこと、やるべきことがあって、どうしても勉強に意識が集中できない期間もあるでしょう。
そのようなときに「勉強を完全にオフにしない」ということが重要です。やりたいことに集中したいときに、横から勉強のことを言われるのは、少し窮屈で野暮かもしれません。しかし、やるべきことを切らさずにやり続けていれば、大きく勉強にシフトするべきタイミングが来たときにも、スムーズにシフトチェンジすることができます。

「中だるみ」兆候が見られる二人、あえて具体的にがっつり勉強スケジュールを組みますよ!

えー部活でヘトヘトなのに…

そういう時に頑張れた経験がものを言います、きついけど配慮はするから頑張りましょう!

まあ、僕は中だるみ関係なくサボり癖あるし、がっつり管理してもらった方がいいかもな
「中だるみ」を感じる生徒さんについては、勉強のタイムスケジュールを具体的に決めると良いでしょう。
ポイントは「水曜日と土曜日の18:00~21:00はテストに向けて課題を進めておく」など毎日の宿題などとは別に、”攻め”の勉強時間を設定することです。「やらされる」勉強よりも、「自分でやる」勉強の方が、案外にも楽しくリラックスした気持ちで取り組めるものです。どうせいつかはやる予定の勉強ですし、一石二鳥です。
エピローグ~「中だるみ」の終わり

「中だるみ」って終わりがあるんですか?

うーん、私自身はもう「中だるみ」してるとは思わないな
トップクラスではないけれど、勉強もきちんとやってるし…
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日々の学習ルーティンをこなしているうちに、いつの間にか「中だるみが終わっていた」生徒さんは多いですね
塾長の経験上、やるべきことをきちんとこなし続けた生徒さんであれば、中学3年生の秋頃には、当たり前のように自分のこととして勉強に取り組むようになります。10月~11月は体育祭や文化祭、修学旅行などのイベントが盛りだくさんの時期であるにも関わらず、です。
中学3年生の秋というと、中高一貫校の多くは高校内容にシフトし始める頃ですが、高校導入部分をきちんと勉強して乗り切れると、自信もつき以降の勉強も(大変ですが)スムーズに流れていきます。
当然ですが、彼女(彼ら)は中学生です。「中だるみ」が行き過ぎてしまうことに、自分の力では如何ともし難いこともあるかもしれません。それでも赤点(平均点の半分)に近い点数が見られるようになったとき、多くの場合生徒本人の力だけでは立て直しは難しい状況になっています。
大人が介入する「強制的な勉強」にはどこかしら、非人間的な響きを覚えるものです。しかし結局のところ「しっかり勉強させてもらえて助かった」と思ってもらえるような、生徒さんとの信頼関係。および教育上の信念(愛情)がそこにあるかどうかだと、塾長は考えています。

生徒さんも「このまま勉強ができなくてもいい」とは決して思っていないはずです
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その心の奥のSOSをくみ取ってサポートするのが私たちの役目ですね!
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大学まで内部進学の僕らは「中だるみ」しやすいし、勉強の拠点を持てたのは良かったですね!